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悲恋/死ネタ/現パロ/総司落ち
僕が次に目を覚ました時最初に飛び込んできたのはの顔だった。

ここはどこだろう。
なんでがここにいるんだろう。

「総司…!!総司!!」
…」
「土方先生!!総司が!!」
「なに!!総司!」
「土…方先生…」
「お前…なんで病院抜け出したりしたんだよ!
あれから一ヶ月も経ってるんだぞ…!」
「一ヶ月も…?」
「あぁ!!はずっと傍にいるって聞かねえし、ろくに眠らねえし…」
が…?なんでが僕のこと知ってるんですか?」
「電話が来てたんだよ。お前の携帯に。何度も来るもんだから出てみりゃ女で。」
「勝手に出たんですか?」
「しょうがねえだろ。…緊急だったんだ」
「ふぅー…ん」
「事情を説明したんだ。…まぁ後は二人でやれよ。なんかあったら呼べ」
「はー…い」
「ありがとうございます」

深々と頭を下げる
それから僕に向き直って泣きそうな顔で怒り出した。

「総司!なんで何も言ってくれなかったの?私、すごく心配したんだよ!」
「ごめん…」
「電話しても繋がらないし…やっと繋がったと思ったら土方先生が出るし…!」
「ごめん…」
「信用ないの…?ちゃんと話してくれなきゃ嫌だよ…」
「ごめん…」

僕はを抱き寄せた。
なんだかひどく懐かしい。
温かい体温が僕もも生きてるって実感させてくれる。

それから僕たちは病院で一緒に過ごすようになった。
本当は外に出て一緒に色んな所に行きたいけど土方さんが監視してるし、が治療をちゃんとするように言うから。
だから毎日朝から晩までが僕の病室に来てくれている。

検査とかのときは病室で待っている。
僕を不安そうな笑顔で見送る。

そのたびに抱きしめて大丈夫だって言い聞かせるけどなかなか安心はしてくれない。

はやく治したくてこれまで以上に僕は治療を頑張った。

「総司、お前最近妙に大人しく治療受けてるじゃねえか」
「僕は前から大人しく受けていますよ」
「嘘つけ。前は嫌だのなんだのうるさかったのに。…のお陰か?」
「…うるさいですよ」

なんとなく土方さんに言われるのが照れくさくてそっぽを向いた。

「いいじゃねえか。俺だって好きな女には弱いもんだぜ」
「そうなんですか?」
「あぁ。無理すんなとかしょっちゅう言われてるよ」
「千鶴ちゃんに?」
「まぁな」
「僕だってに大人しく土方先生の言うこと聞けって言われますよ」
「そのわりに聞かねえじゃねえか」
「だって土方さんの言うことなんて聞きたくないですし」
「てめぇ…!」

そうやって治療を続けながらドナーが現れるのを待った。

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