今日は恋人たちの祭典、クリスマス。
私の彼氏である平助と初めてのクリスマスを迎えることにドキドキしつつ、大きな期待を抱いている。
「よし、これでいいかな…」
鏡の前で何度も全身チェックをして家を出た。
待ち合わせの駅には10分前に着いた…のに平助は既に其処にいた。
「ごめん、お待たせ!」
「いや、待ってねえよ。…ってか待ち合わせの時間よりも早いだろ」
「そうだけどさ。…平助どのくらい待った?」
「俺も今来たとこだよ」
「嘘。鼻の頭真っ赤でトナカイみたいになってるよ」
「なっ!!」
「ふふっ」
私は持っていたカイロを平助の押し付けた。
言ってはくれないだろうけどかなり待っていたと思う。
それから私たちは手をつないで色々なところを見て回った。
「なぁ、カラオケ行かね?」
「いいね!行こッ!!」
足も大分疲れてきたころ平助の提案でカラオケボックスに入った。
クリスマスだからとても混んでいたが運よく部屋が開いていて入ることができた。
「何歌うー?」
「うー…ん。定番にクリスマスソングとか?」
「あっ、じゃあ私、ラブソングの名前の部分平助にして歌ってあげるよ」
「そっそれは男がすることだろ!!オレがやってやるよ!!」
そう言って平助は真っ赤になりながらも歌ってくれた。
これは…かなりキュンと来る…。
歌い終わったころには二人とも真っ赤になっていた。
なんだか微妙な沈黙。
私は話題を変えようと平助のクリスマスプレゼントを差し出した。
「あのさっ、これクリスマスプレゼント!!受け取って!」
「わっ!さんきゅー!!開けてもいい?」
「うん…」
「おっ!手袋じゃん!オレこれ毎日つけるな!」
「うん!」
「これはオレから…」
平助から渡されたのはイヤーマフだった。
「可愛い!!」
「ホント!?よかったー…」
「ありがとう!大切にするね!」
「へへっ…じゃあオレの次くらいに大切にしてくれな」
照れたように笑いあって私たちはその後のデートも楽しんだ。
やっぱりクリスマスっていいね。
なんか前よりもっと相手のことが好きになれる。
例年よりもいいクリスマスを過ごせた。
大好きだよ、平助。
毎年一緒に過ごそうね。
…なんて口には出せないけどね。
――END――
私の彼氏である平助と初めてのクリスマスを迎えることにドキドキしつつ、大きな期待を抱いている。
「よし、これでいいかな…」
鏡の前で何度も全身チェックをして家を出た。
待ち合わせの駅には10分前に着いた…のに平助は既に其処にいた。
「ごめん、お待たせ!」
「いや、待ってねえよ。…ってか待ち合わせの時間よりも早いだろ」
「そうだけどさ。…平助どのくらい待った?」
「俺も今来たとこだよ」
「嘘。鼻の頭真っ赤でトナカイみたいになってるよ」
「なっ!!」
「ふふっ」
私は持っていたカイロを平助の押し付けた。
言ってはくれないだろうけどかなり待っていたと思う。
それから私たちは手をつないで色々なところを見て回った。
「なぁ、カラオケ行かね?」
「いいね!行こッ!!」
足も大分疲れてきたころ平助の提案でカラオケボックスに入った。
クリスマスだからとても混んでいたが運よく部屋が開いていて入ることができた。
「何歌うー?」
「うー…ん。定番にクリスマスソングとか?」
「あっ、じゃあ私、ラブソングの名前の部分平助にして歌ってあげるよ」
「そっそれは男がすることだろ!!オレがやってやるよ!!」
そう言って平助は真っ赤になりながらも歌ってくれた。
これは…かなりキュンと来る…。
歌い終わったころには二人とも真っ赤になっていた。
なんだか微妙な沈黙。
私は話題を変えようと平助のクリスマスプレゼントを差し出した。
「あのさっ、これクリスマスプレゼント!!受け取って!」
「わっ!さんきゅー!!開けてもいい?」
「うん…」
「おっ!手袋じゃん!オレこれ毎日つけるな!」
「うん!」
「これはオレから…」
平助から渡されたのはイヤーマフだった。
「可愛い!!」
「ホント!?よかったー…」
「ありがとう!大切にするね!」
「へへっ…じゃあオレの次くらいに大切にしてくれな」
照れたように笑いあって私たちはその後のデートも楽しんだ。
やっぱりクリスマスっていいね。
なんか前よりもっと相手のことが好きになれる。
例年よりもいいクリスマスを過ごせた。
大好きだよ、平助。
毎年一緒に過ごそうね。
…なんて口には出せないけどね。
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2012/12/23
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