学パロ/切甘
私は千鶴と沖田先輩によって剣道部のマネージャーになった。
早速働いているわけだが強い人は本当に強い。
強い人をあげていくと…沖田先輩、斉藤先輩、平助君は他の部員とは桁違いの強さだ。
原田先生や土方先生もそんな人たちと互角かそれ以上の強さだ。
正直、驚いた。
それに、みんなの打ち合っている時の気迫が、どこか現代の人のものとは思えなかった。
昔の人や、侍に会ったことがあるわけじゃないけど、なぜだかそう思った。
同時に、道場の熱気も懐かしく感じた。
どこかで一度見たことのあるような…そんな不思議な感覚に襲われた。
「土方さん!ちょっと稽古つけてくれねぇ?」
「あぁ…構わねえが先生って呼べよ」
「悪ぃ悪ぃ。つい癖でさ」
「はぁ…。まぁいい、どっからでも打ってこい」
土方先生と平助君が打ち合いを始めた。
「ちょっとごめん、千鶴。あの打ち合い見ててもいい?」
「うん、いいよ」
私はちょっと休憩で二人の打ち合いを見始めた。
頭が割れるように痛い。
頭の中に直接映像が流れ込んでくる。
どこか知らない場所で土方さんと平助君によく似た人たちが木刀で打ち合っている姿。
周りには沖田先輩や斉藤先輩、原田先生によく似た人もいる。
話しかけようとした。
だけど私の意識はそこで途切れて闇に落ちて行った。
~平助side~
が剣道部のマネージャーになってくれた。
千鶴と総司のお陰でだ。
俺はいまだ友達のままでに意識すらされてねえと思う。
昔から、に対してなかなか素直になれなくてずっと後悔していたんだ。
それなのに生まれ変わってもそれは直らなかった。
「土方さん、ちょっと稽古つけてくれねぇ?」
「あぁ…構わねえが先生って呼べよ」
「悪ぃ悪ぃ。つい癖でさ」
「はぁ…。まぁいい、どっからでも打ってこい」
俺と土方さんとで稽古を始めた。
なんか懐かしいな。
土方さんと打ち合った中で一番鮮明に覚えているのがまだ俺たちが上洛したばっかりで『壬生浪士組』って呼ばれたころのことだ。
会津公の前で上覧試合をすることになった、あの日。
結局負けちまったけど、楽しかった。
――ドタッッ!!
突然大きな音がして振り返ると、が倒れている。
「ッッ!!」
俺は打ち合いをすぐにやめての所へ走った。
「おいっ!どうしたんだよ!大丈夫か??」
の顔色が悪い。
「どうした!?」
「ちゃん、どうしたの!?」
「はどうしたんだ!?」
皆が駆け寄ってくる。
「ちゃん!!」
千鶴がの所に走ってきた。
「どうしよう…。」
「とりあえず俺、保健室に連れて行く」
「あぁ。頼んだ」
土方さんにそれだけ告げるとを抱いて保健室へ向かった。
~平助side END~
誰…?私を呼んでいる…。
『来世でもお前を探し出す。絶対に幸せにするから…』
誰…あなたの名前は…顔は…?
大事なことのはずなのに、霧がかかったようになっている。
「ん……」
目が覚めたとき、私の視界には心配そうな顔をした平助君がいた。
「、大丈夫か?」
「平…助くん?」
「あぁ、そうだよ」
そう言って私の手を握ってくれた。
「あの人は…?私のこと探してくれるって…」
「え?」
「私のことまた探し出すって…幸せにしてくれるって…あの人はどこ?」
「……俺だよ。お前のことを探していた。探していたんだ……!」
「…いや…違う!!違う!!あの人はどこ!!」
「俺だよ!」
「いやぁぁぁぁぁ!!」
私はまた暗闇の中へと落ちていった。
→あなたとの想い出(4)
早速働いているわけだが強い人は本当に強い。
強い人をあげていくと…沖田先輩、斉藤先輩、平助君は他の部員とは桁違いの強さだ。
原田先生や土方先生もそんな人たちと互角かそれ以上の強さだ。
正直、驚いた。
それに、みんなの打ち合っている時の気迫が、どこか現代の人のものとは思えなかった。
昔の人や、侍に会ったことがあるわけじゃないけど、なぜだかそう思った。
同時に、道場の熱気も懐かしく感じた。
どこかで一度見たことのあるような…そんな不思議な感覚に襲われた。
「土方さん!ちょっと稽古つけてくれねぇ?」
「あぁ…構わねえが先生って呼べよ」
「悪ぃ悪ぃ。つい癖でさ」
「はぁ…。まぁいい、どっからでも打ってこい」
土方先生と平助君が打ち合いを始めた。
「ちょっとごめん、千鶴。あの打ち合い見ててもいい?」
「うん、いいよ」
私はちょっと休憩で二人の打ち合いを見始めた。
頭が割れるように痛い。
頭の中に直接映像が流れ込んでくる。
どこか知らない場所で土方さんと平助君によく似た人たちが木刀で打ち合っている姿。
周りには沖田先輩や斉藤先輩、原田先生によく似た人もいる。
話しかけようとした。
だけど私の意識はそこで途切れて闇に落ちて行った。
~平助side~
が剣道部のマネージャーになってくれた。
千鶴と総司のお陰でだ。
俺はいまだ友達のままでに意識すらされてねえと思う。
昔から、に対してなかなか素直になれなくてずっと後悔していたんだ。
それなのに生まれ変わってもそれは直らなかった。
「土方さん、ちょっと稽古つけてくれねぇ?」
「あぁ…構わねえが先生って呼べよ」
「悪ぃ悪ぃ。つい癖でさ」
「はぁ…。まぁいい、どっからでも打ってこい」
俺と土方さんとで稽古を始めた。
なんか懐かしいな。
土方さんと打ち合った中で一番鮮明に覚えているのがまだ俺たちが上洛したばっかりで『壬生浪士組』って呼ばれたころのことだ。
会津公の前で上覧試合をすることになった、あの日。
結局負けちまったけど、楽しかった。
――ドタッッ!!
突然大きな音がして振り返ると、が倒れている。
「ッッ!!」
俺は打ち合いをすぐにやめての所へ走った。
「おいっ!どうしたんだよ!大丈夫か??」
の顔色が悪い。
「どうした!?」
「ちゃん、どうしたの!?」
「はどうしたんだ!?」
皆が駆け寄ってくる。
「ちゃん!!」
千鶴がの所に走ってきた。
「どうしよう…。」
「とりあえず俺、保健室に連れて行く」
「あぁ。頼んだ」
土方さんにそれだけ告げるとを抱いて保健室へ向かった。
~平助side END~
誰…?私を呼んでいる…。
『来世でもお前を探し出す。絶対に幸せにするから…』
誰…あなたの名前は…顔は…?
大事なことのはずなのに、霧がかかったようになっている。
「ん……」
目が覚めたとき、私の視界には心配そうな顔をした平助君がいた。
「、大丈夫か?」
「平…助くん?」
「あぁ、そうだよ」
そう言って私の手を握ってくれた。
「あの人は…?私のこと探してくれるって…」
「え?」
「私のことまた探し出すって…幸せにしてくれるって…あの人はどこ?」
「……俺だよ。お前のことを探していた。探していたんだ……!」
「…いや…違う!!違う!!あの人はどこ!!」
「俺だよ!」
「いやぁぁぁぁぁ!!」
私はまた暗闇の中へと落ちていった。
→あなたとの想い出(4)
PR
2012/08/26
//
この記事にコメントする