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企画モノ
『肝試し』~沖田総司と肝試し。編~

くじを引くと【壱】と書かれていた。

「壱の人ー」
「あっ、僕だ。ちゃんか…悪くないね。」

私と総司くんで肝試しを始めることになった。

「ねぇ、ちゃん。知ってる?こういうことしてると幽霊とかって寄ってくるらしいよ」
「えっ…!」

実の所私はこういうのはとても苦手だ。
怪談話なんて恐ろしい。
でも、なんとなく総司君にそんなことがバレたら馬鹿にされる気がして敢えて平静を装った。

「で、総司くんは何が言いたいの?」
「別にただ教えてあげただけだよ。」
「ふぅーん…」

ヒタヒタヒタ…

「あっ!!」
「ぎゃ!!」
「ぷぷ、今の声…。君本当に女の子?」
「女だよ!!いきなり大きい声出さないでよ!っていうか何!?」
「なんとなく…ね。ところで君って幽霊とか本当は怖いんじゃないの?」
「べ…別にそんなことn「あっ!!そこに何かいる!!」
「ぎゃぁぁ!!」

思わず総司君の腕に縋り付いてしまった。
そうすると総司君が勝ち誇ったような嬉しそうな顔で私を見下ろして頭を撫でてきた。

「ほら、本当は怖いんでしょ?いいから大人しく認めちゃいなよ。」
「…うぅ。」

総司くんは私を突然抱きしめた。

「ほーんとちゃんって可愛いよね。」

その言葉に照れながら私は総司君の腕に包まれていた。

(こんなのもたまにはいいかなぁ…)


――END――

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12/22 企画/クリスマス。
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