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第四話。
今日はこの間迷惑をかけてしまったお詫びにと龍ちゃんが本来するはずの芹沢鴨こと鴨さんの部屋の掃除をしていた。

それにしても…この部屋はとんでもなく広い。
これを毎日龍ちゃんは掃除しているのか。
あの人も大変だな…。

だいたいなんで部屋の主の鴨さんはぐでーんとしてるんだろうか。
自分ですればいいのに…。
しかも邪魔なところにいるし。

「鴨さーん、どいてー。」
「む。なんでこの俺がどかなくてはならぬのだ」
「此処を掃除するからだよ」
「なら、仕方ない。」

素直に退く鴨さん。
龍ちゃんのときもこれだけ素直ならいいのに。

積み上げられた本をどかして掃除をしているとそこに世にも恐ろしいアレが出てきた。

「ぎゃ・・・ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「な、何事だ!いきなり大声などあげおって!」
「ご…ご…ごきぃぃぃぃぃ!!」
「なんだ、ごきぶr「皆まで言うなぁぁぁ!!」
「これが苦手なのか?」
「嫌いだよー!!取ってー!!」
「判った判った。」

鴨さんはそう言ってアレを倒した。
さすが、壬生浪士組局長筆頭。
アレを倒すなんて流石だ。

「いやぁー、さすが局長筆頭ですなー」
「馬鹿にしているのか?あれくらい誰でもできるわ」

だがやはり褒められて悪い気はしないのだろう。
ちょっと得意げな顔をした。

「しかし、なんでともあろう者があのような物に怯えているんだ?あの程度、長屋の女でも潰せるぞ。浪士などは平気で倒すくせに」
「あれは最強の敵だからさ、私じゃ倒せないんだよね」
「おかしな奴だ。」

笑った。
滅多に笑うことなどない鴨さんが笑った。
笑えばいつもの仏頂面が少しはまともになるじゃない。
…と思ったけど機嫌が良い鴨さんの期限を損なうのも面倒だから言わないけど。


いつもより少し平和な昼下がりのこと。

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