企画モノ
『肝試し』~斉藤一と肝試し編。~
『肝試し』~斉藤一と肝試し編。~
「あっ!私【弐】だー。弐のひとー?」
「…俺だ。」
「一君!?じゃあ安心だね」
「ちゃんそれどういう意味?」
「そいつは聞き捨てならねえな」
「俺も二人に同意。」
「あっはっはっ。…と、特に意味なんてないよ。…行こうか一君!!」
都合が悪くなった私は一君の手を引っ張って走った。
しかし、来たのはいいものの怖いな、さすがに。
真っ暗だし明かりないし。
それに幾ら一君といえどさすがに幽霊なんかは斬れないだろうし。
「?顔色が悪いようだが…大丈夫か?」
「えっ…あぁうん!平気。それより怖いからさっさと終わらせようよ!!」
「怖いだと…。自分から総司と言い出したのにか?」
「…うん。涼しくなると思ったんだけど滅茶苦茶怖い。ねぇ、手つないでおいてもいい?」
「なっ……あぁ、構わない」
赤くなりつつも私に手を差し伸べてくれた一君。
これならなんとかなりそうかも。
その後一君は怖がる私を慰めつつ『己の力量を弁えろ』『自らの得手不得手を知っておけ』などと言いながら肝試しを終えた。
終始、手はつないだままで怖いけどちょっと幸せな肝試しだった。
…もう二度とやらないけど。
――END――
「…俺だ。」
「一君!?じゃあ安心だね」
「ちゃんそれどういう意味?」
「そいつは聞き捨てならねえな」
「俺も二人に同意。」
「あっはっはっ。…と、特に意味なんてないよ。…行こうか一君!!」
都合が悪くなった私は一君の手を引っ張って走った。
しかし、来たのはいいものの怖いな、さすがに。
真っ暗だし明かりないし。
それに幾ら一君といえどさすがに幽霊なんかは斬れないだろうし。
「?顔色が悪いようだが…大丈夫か?」
「えっ…あぁうん!平気。それより怖いからさっさと終わらせようよ!!」
「怖いだと…。自分から総司と言い出したのにか?」
「…うん。涼しくなると思ったんだけど滅茶苦茶怖い。ねぇ、手つないでおいてもいい?」
「なっ……あぁ、構わない」
赤くなりつつも私に手を差し伸べてくれた一君。
これならなんとかなりそうかも。
その後一君は怖がる私を慰めつつ『己の力量を弁えろ』『自らの得手不得手を知っておけ』などと言いながら肝試しを終えた。
終始、手はつないだままで怖いけどちょっと幸せな肝試しだった。
…もう二度とやらないけど。
――END――
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2012/09/19
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