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結婚/≠千鶴/死ネタ/切ない
「じゃあ、行ってくるな。戸締りには気を付けろよ」
「左之助さん、気を付けてください。…頑張って。」
「あぁ、俺を誰だと思ってんだよ。の旦那だぞ。そう簡単に死にゃしねーよ。必ず帰ってくるから、待ってろよ」
「…はい!」


夢…。
あなたと別れてどの位経つのでしょう…。
涙ぐむ私を宥めてあなたはいつもと同じように出かけていきました。
必ず帰ってくるって約束してくれたのに帰ってきませんね。

あと、どのくらい待てばいいのでしょう?

曇り空に向かって心の中で愛しいあの人に問いかけるも帰ってくる声はない。

その後、私はあなたとの子供を授かることができました。

その子ももうお嫁さんを貰って自分の家庭を持っています。
自分の家族を守っています。

あなたは今、何処で何をしているのですか?
何を守っているのでしょう?

出会ったころと変わりない志を抱いて進んでいるのでしょうか?

もう一度会いたい…。
もう一度あの大きな胸に抱きしめられたい…。

ふと何処からか桜の花びらが舞ってきた。

季節外れの桜の花びら。
後を付けると愛しい人が大切な仲間に囲まれて楽しそうにしていた。

「左…左之助さん?」
…。」

私は夢中で駈け出して抱きついた。

「来ちまったか…。俺としてはもう少しゆっくりしていて欲しかったんだがな。…でも、お疲れ、。」
「左之助さん…!!」

大好きな声で名前を囁かれて涙が出た。
久しぶりに聞いた声に感動したんだろう。

私は左之助さんと新選組の皆さんと共に桜の舞う中光に向かって歩いて行った。

もう二度と、離れることのないように手をつないで。


同じころ、人知れず一生を終えた老女がいた。
その顔はとても満足そうで恋をしている娘のようだったという。


――END――

あとがき
なんだかまとまりのないものになってしまったような…。
子供は出てこないし左之さんも一瞬だけだし。
ほとんど一人語…?

史実では左之さんにはお嫁さんがいたそうです。
その人と最後は結ばれれば…と思い書いてみました!


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